北九州安部山公園病院について
北九州安部山公園病院のリハビリテーション
平成20年より回復期リハビリテーション病棟を開設し、365日診療及び1日平均2時間以上のリハビリを提供し患者様の回復及び在宅復帰に力を入れております。
現在、理学療法士(PT)32名、作業療法士(OT)28名、言語聴覚士(ST)6名、リハ助手3名の
計66名のスタッフで構成されています。
リハビリテーション施設基準
医療保険 |
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脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ) 廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ) 運動器リハビリテーション(Ⅰ) 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ) がんリハビリテーション 訪問リハビリテーション |
以上を取得しております。
リハビリテーション科 スタッフ
非常勤リハ科医師(金) 加藤 徳明 |
当院の回復期リハビリテーション病棟では、脳卒中を中心に大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折や廃用症候群など幅広い疾患へのリハビリを行っています。 当病棟ではリハビリチームにより、予後予測による目標の設定、適切なリハビリプログラムの立案、必要な入院期間の設定などを行い、包括的にアプローチしております。 リハビリ科専門医として、効果的なリハビリが行えるようにサポートいたします。 また、嚥下機能障害、高次脳機能障害などの専門的な問題への対応も行いたいと思います。 ※当院へ入院し退院後の方を対象にボツリヌス治療も実施しています。場合により関連病院である産業医科大学付属病院で実施する"経頭蓋直流電気刺激"や"磁気刺激治療"等の先進的医療も紹介しています。 |
非常勤リハ科医師(月・火・木) 内田 真紀子 |
全人的医療をモットーに患者様個々の機能、能力、生活に応じたきめ細かい対応を行いたいと思います。 リハビリチームが一丸となって、効果的なリハビリを行い、在宅復帰、社会復帰につなげたいと思います。 |
リハ科副部長 丸山 勝人 |
リハ専門医の指示の下、退院後の生活や職場復帰を想定しての早期からの機能回復訓練や日常生活の様々な動作の能力を高めるマンツーマンのリハビリを365日体制で提供しています。 また、「継ぎ目のないリハビリ」の考えのもと、同一施設内で回復期リハ病棟・療養型病床・老人保健施設・通所リハビリ・訪問リハビリ・通院リハビリを揃えて退院後の生活をサポートしています。 患者様お一人お一人のリハビリ・プログラムに基づき、医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・管理栄養士・社会福祉士などの多職種がチームとなり、集中的なリハビリテーションを提供いたします。 |
リハビリテーション科 部門紹介
《豆知識》
リハビリテーション(Rehabilitation)と言う意味をご存知ですか?
現在リハビリテーションと言う言葉は世の中に浸透していると思いますが、意味までは理解されていない 事が多いと思われますので簡単にご紹介させていただきます。Reは"再び" Habilitationは"適した状態"と言う意味で、「全人間的復権」「社会復帰」と言う意味です。
上記に伴い当院では3つの部門(職種)で患者様の社会復帰をサポートさせていただいております。
では、部門(職種)別にご紹介いたします!
*お知らせ:平成21年4月より訪問リハビリを開始しました。
当院ならびに併設しているあけぼの苑からの退院及び退所された方に限り、ご利用いただけます。
理学療法部門(PT:Physical-Therapy)
・理学療法士 32名
認定取得免許:認定理学療法士(脳卒中)、福祉用具プランナー、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級、呼吸療法認定士、BLSヘルスケアブロバイダー等
当院の理学療法では脳血管疾患、整形外科疾患、廃用症候群(術後や疾病後の臥床により拘縮や筋力低下などが起きる状態)などが原因で日常生活活動が障害された患者様に対して自立や介護負担の軽減を図るよう援助します。
理学療法室 |
次に理学療法について簡単にご説明します。
【理学療法とは】
疾病や怪我、臥床などによって身体が不自由となった方または不自由が予測される方に対し、身体機能(筋力や関節の動く範囲、体力、バランス能力など)の回復や維持、痛みの緩和などを図る医療の一分野です。特に基本動作(寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなど)の運動能力の向上を目標とします。
また、疾病や障害が完治しない場合でも、患者様の残された能力を最大限に活かし、社会復帰できるよう日常生活動作の練習や住環境の整備などの活動も含まれます。
- 運動療法
身体機能の障害や低下に対して、その回復や維持、予防を目的として各種の運動を用いた治療を行います(起立練習、歩行練習、関節可動域運動、筋力増強運動など)。また、リハビリテーション提供時間の拡大を目的に個別リハビリテーションとは別に起立訓練等の集団リハビリテーションを実施しています。 - 装具療法
主に麻痺症状や関節の変形に対して、ひとりひとりの状態に合わせ装具を作成し、身体機能や日常生活の向上を目指します。また、簡易的に大腿部と下腿部を着脱できる簡易着脱式長下肢装具を作成しており、日常生活場面での積極的活用に取り組んでいます。 - 物理療法
主に痛みの緩和や循環の改善などを目的に光・熱・電気・水・振動などの物理的エネルギーを用いた治療を行います(温熱療法、電気療法、水治療法、牽引療法、振動刺激療法など)。当院の特色として、麻痺による手足のこわばりに対して、振動刺激療法を積極的に取り入れています。
作業療法部門(OT:Occupational-Therapy)
・作業療法士 28名
認定取得免許:介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級、BLSヘルスケアプロバイダー等
当院の作業療法では、回復期から維持期までの関わりを通し人間の尊厳を大切に、その人らしさ、個々の考えを尊重した支援内容を目指しています。
作業療法室 |
次に作業療法について簡単にご説明します。
【作業療法とは】
身体又は精神に障害のある方、またはそれが予測される方に対し、その主体的な活動の獲得を図るため諸機能の回復、維持及び開発を促す諸活動を用いて治療・指導・援助を行うことです。
回復期の作業療法では、心身機能の向上、日常生活活動(ADL)能力の向上、家庭復帰を目指し、地域で暮らしていくための支援を行っていきます。
- 心身機能・日常生活活動の改善
食事、トイレ動作など在宅復帰に必要な活動の訓練を行います。 - 生活訓練
訓練でできた活動をリハスタッフ・病棟スタッフの支援のもと在宅に向け"している活動"にしていきます。 - 在宅支援
退院前訪問指導によって家屋調査を行い環境に応じた支援を行っていきます。 - 心理的サポート
障害後には不安が生じやすく不安定な精神状態になることがあります。色々な活動を行うことによって、自信を持ち再び生活に楽しみを見つける支援を行っていきます。 - 自動車運転に関する支援体制
自動車運転再開の希望のある方に対しては、運転に関わるとされる注意機能等の評価や、簡易自動車運転シミュレーターを使用した評価を実施し、リハビリテーション医により障害後の自動車運転に関するアドバイスを行っています。 (年間約20名の方がシミュレーターを使用した評価を行っています。) - 上肢ロボット操作訓練
脳卒中後の腕・手の麻痺に対し、上肢ロボット訓練を導入しています。この上肢ロボット訓練は、自主練習として行われ、麻痺している腕・手のこわばりの軽減や麻痺の改善を目指しています。
- 就業支援
復職希望の方に対して、医師や社会福祉士等と連携して支援を行います。また、行政サービス等の相談・アドバイスもさせていただいています。
維持期の作業療法では、心身機能の維持・向上を支援しています。生き生きとご本人らしく生活できるよう支援していきます。
- 心身機能の維持・向上
食事、トイレ動作など安全な療養生活ができるように訓練を行っていきます。 - 病棟との連携
より良い生活が送れるように、病棟スタッフと連携を取っていきます。その人らしさや個々の身体状況に応じた介助を行い、日々の訓練で改善してきた能力やその方の持っている能力を現在の生活に活かしていきます。 - 生活の楽しみ
手工芸活動などを活用し生活に楽しみを見つけていきます。
言語聴覚部門(ST:Speech-Language-Hearing-Therapist)
・言語聴覚士 6名
認定取得免許:日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
当院での言語聴覚士が対象とする療法は、言語聴覚療法と摂食嚥下機能療法の2つがあります。言語聴覚士は診療の補助として、医師または歯科医師の指示の下に、評価・訓練を行いその機能の維持向上を図ることと、これに必要な検査および助言、指導その他の援助を行います。
患者様のニーズにお応えして『第3言語聴覚療法室』を開設しました(計3室)。
言語聴覚室 |
次に言語聴覚療法及び摂食嚥下機能療法について簡単にご説明します。
- 言語聴覚療法
脳血管疾患(脳卒中・外傷性の脳損傷・神経疾患など)を中心とした失語症、構音障害、音声障害、高次脳機能障害、聴覚障害、吃音などにより、コミュニケーションが困難となる方に対し、専門的サービスの提供、支援など行います。 - 摂食嚥下機能療法
嚥下障害などにより食べられない方や、飲み込みづらい方に対して評価や機能的な訓練や食事の方法などの助言・支援を行います。
なお、当院では言語聴覚療法の訪問リハビリテーションも行っております。詳しくは訪問リハビリテーションのページをご参照ください。