救急科
診療の特徴
北九州総合病院救命救急センターは平成7年4月、厚生労働省(当時は厚生省)からの認可を受け開設されました。
開設後は24時間体制で、北九州市東部から京築地域までを中心とするエリアで発生した重症救急患者さまの生命と機能を救うべく努力して参りました。各科との協力のもと、これからもますます高度な救急医療を提供できるようスタッフ一同精進していくとともに、将来のこの地域の安心できる救急体制を維持するために、優秀な医療人を育成して参ります。
また、当院は福岡県災害拠点病院に指定されており、大規模事故時の現場救護活動や災害時派遣医療などへも積極的に取り組んでいます。平成23年3月の東日本大震災時には日本DMATとして現地入りし、災害急性期の救護医療を提供してまいりました。
詳しくは、「災害拠点病院」のページをご覧ください
診療内容
救命救急センターは主として次のような疾患もしくは病態を対象としています。
- 意識障害又は昏睡
- 急性心不全(心筋梗塞を含む)
- ショック
- 広範囲熱傷
- 救急蘇生後
- 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
- 急性薬物中毒
- 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
- 大手術を必要とする状態
- その他外傷、破傷風等で重篤な状態
診療実績
救命救急センターでは24時間365日いつでも重症病者に対して高度な救命救急医療を提供できることを求められており、とくに、迅速かつ適切な診断と治療なくしては救命不能な、通常の救急告示病院では対応できない重症多発外傷、中毒、ショック状態などの重篤症例に対するチーム医療が行えることが特徴です。
また、切断四肢に対する神経・血管吻合を含めた再接着術や広範囲熱傷に対する特殊な形成外科的治療は、一般救急での対応が困難な領域であり、それらに対応できる体制も整えられています。
その他、脳卒中、呼吸・循環・代謝不全、重症感染症(敗血症)、緊急手術を要する各種疾患など、さまざまなものへの対応も集中治療専門医と各科が協力して行っています。
さらに現場出動中の救急隊員からの要請に対するオンライン指示を通じて、病院に到着する前段階からの救急医療の提供開始を行っています。