再生医療外来
再生医療とは
2014年11月に施行された再生医療の安全性確保等に関する法律(再生医療新法)により、国の審査を受け【安全性が担保された治療について】のみ、【許可された施設】で、【許可された医師】だけが施行することが法律で義務付けられています。当院は2018年10月から施行しています。・当院での再生医療 【APS療法】を変形性関節症の治療に使用しています。
APS療法とは
PRP療法:血液の中には、傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものが、PRP:Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)です。APS療法は「次世代PRP」と言われており、自己タンパク質溶液(Autologous Protein Solution)の略称です。PRPが1回の遠心分離に対し、APSは特殊な器具を用いて2回の遠心分離をおこない55ccの採血から2-2.5ccの自己タンパク質溶液を作成し、これを関節内に注射します。ご自身の血液から抗炎症性サイトカインと成長因子を高濃度抽出した溶液で、悪い蛋白質が過剰に存在する関節内に、良いタンパク質が豊富なAPSを注射し、炎症バランスを改善することで痛みを軽くし、軟骨の変性や破壊を抑えようとする治療です。 患者様ご自身の血液を試用するため、免疫反応の起きる可能性は極めて低いく、また、採血と注射のみで終わるため、患者様の体への負担も少なくて済みます。 一般的に1週間~4週間ほどで組織の修復が起こり始め、治療後2週間~3ヶ月までには効果が期待できるとされています。 但し、治療効果や効果の持続期間については、自分自身の血液を使用するためにその時の年齢や体調等の条件によって治療効果が変わってくること、また個人差がありますので、予めご了承のほどお願い致します。
治療の流れ
【完全予約制】毎週火曜日 14:00~16:00❶初回診察
保険診療の取り扱いにて
事前に整形外科専門外来で問診、診察、画像診断(レントゲンやMRI)、採血検査、リハビリテーションなどを実施し、再生医療適応か有無を判断いたします。「適応がある」と判断されれば、治療を行う日程を決定します。
❷治療当日
保険外診療(自由診療)となります。
下記の手順で実施いたします。およそ1時間です。
1:採血 患者様の血液を55mL程度採取します。
2:抽出 専用のキットを用いて、採取した血液からAPSを抽出します。
3:注入 抽出したAPSをひざ関節の患部に注入します。
※治療当日は飲酒や入浴をお控え下さい。
❸治療後の経過観察
保険診療の取り扱い
2週間後、1ヶ月後、2ヶ月、3ヶ月後、6ヶ月後に整形外科担当医師の外来診察を受けて頂きます。
ご予約方法
北九州総合病院 093-967-0228(予約専用ダイヤル)までお電話下さい。受付時間 13:00~16:00(土日祝日休み)
【再生医療の件で】とお伝え頂ければ担当者が対応させて頂きます。
できるだけかかりつけ医からの紹介状をご持参ください。
スタッフ紹介
![]() |
医師名 | 福田 文雄 |
---|---|
役職 | 副院長 |
資格 | 日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医、指導医 日本骨折治療学会 評議員 大腿骨頚部/転子部骨折ガイドライン編集委員 Japanese Association for Biological Osteosynthesis :JABO世話人 北九州外傷研究会 代表世話人 |
卒業年 | H2卒 |
![]() |
医師名 | 戸羽 直樹 |
役職 | 部長/四肢外傷センター長 |
資格 | 日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本手外科学会認定手外科専門医・指導医 |
卒業年 | H3卒 |
![]() |
医師名 | 名倉 誠朗 |
役職 | 部長/人工関節センター長 |
資格 | 日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本整形外科学会認定リウマチ医 International Member of the American Association of Hip and knee Surgeon(AAHKS) |
卒業年 | H7卒 |
![]() |
医師名 | 平野 文崇 |
役職 | 副部長 |
資格 |
日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本整形外科学会認定リウマチ医 日本整形外科学会認定スポーツ医 日本人工関節学会認定医 |
卒業年 | H15卒 |
![]() |
医師名 | 原 夏樹 |
資格 |
日本整形外科学会認定整形外科専門医 日本整形外科学会認定リウマチ医 |
卒業年 | H17卒 |
![]() |
医師名 | 飯山 俊成 | 資格 |
日本整形外科学会認定整形外科専門医 |
卒業年 | H24卒 |