乳腺外科
診療の特徴
- 良悪性の乳腺腫瘍から炎症性病変を含む幅広い乳腺疾患に対応可能
- 乳がん検診(診察含む)でのマンモグラフィ撮影は常勤の女性放射線技師による撮影を実施
- 乳腺専門他病院との症例検討を実施
- 平成26年1月、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 エキスパンダー(一次・二次両方)/インプラント(一次一期・一次二期・二次再建すべて)実施施設認定を取得
診療科の特徴はこちらをご覧ください 乳腺外科(2022).pdf
診療内容
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乳癌検診
乳癌診断
- 乳腺超音波、マンモグラフィ、穿刺吸引細胞診、針生検、乳管造影、CT、MRI、骨シンチグラフィ
乳癌治療
- 乳癌術前化学療法、手術療法(迅速病理診断可能)、放射線治療(リニアック)、術後補助療法(ホルモン療法、化学療法、分子標的治療)
患者さんへメッセージ
乳がん診療は特にここ数年で病気の概念、診断方法、治療法が劇的に変化しています。現に日本乳癌学会が出版する乳癌治療ガイドラインは毎年改訂版が出版される状況です。
現在、日本では乳がん患者数の上昇と若い方の発症も多くメディア等に取り上げられることで多くの注目を浴びています。乳がんと言ってもみんなが同じ乳がんではなく、病理学的には約20種類に分類され、更に遺伝子、分子レベルで詳細にその性格を判断されます。これに基づき治療法などが変わってきます。
様々ながんの種類の中でも乳がんは特にこの細かい領域の解明が進んで治療法が確立(エビデンスといいます)された分野です。
そのため、乳がんの治療では手術療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法(抗がん剤、分子標的医療薬)などの治療を複合的に個人個人に適応したテーラーメイドの治療法が選択されます。
これにより近年の治療成績は以前に比べより良好なものとなっているのも事実です。
その昔、乳がんと言えば“おっぱいを全部取ってわきの下のリンパ節も取れるだけ取りましょう”という手術療法による治療が主でしたが、乳房温存療法(取らなくてもいいおっぱいは出来るだけ残しましょう)が主流となった2003年より久しく“乳がんは全身病”に主眼を置いた薬物療法が要になりつつあります。
当科では基本的に私が乳腺疾患を担当する外来受診日が限定されますので、大勢の患者さんを診療することが困難な状況ではありますが、患者さん個人に最適な治療方針の決定や治療に十分な時間を掛けることをモットーとしていますので、ご理解頂ければ幸いです。